親の仕事・家業を継ぐストレスへの「対処法」と「継がない方法」

親の仕事・家業を継ぐストレスへの「対処法」と「継がない方法」

親から後を継いでほしいと頼まれているけど、親の会社・家業を継ぎたくないと思っている方も多いのではないでしょうか?実は近年、子どもが家業を継ぐ割合は年々減少しています。

今回は、親の会社・家業を継ぐことにストレスを感じている方のために、対処法と家業を継がない方法をご紹介します。

要点のまとめ

悩み対処法
積み重ねてきたキャリアを捨てたくない家業ではない仕事をやりたい親族・従業員・第三者に事業承継する
今までのキャリアを家業で活かす
経営者として自信がない早くから事業や経営について勉強する
人の目や声が気になる顧客、取引先、従業員と密にコミュニケーションをとる
事業の将来性が不安専門家に相談する
家族の反対入念な準備や話し合いを行う
家業を継がない方法
  • 親族・従業員に継承する
  • 第三者へM&Aによる事業譲渡を行う

家業を継ぐストレスの要因と「対処法」

家業を継ぐことにストレスを感じている方は、まずストレスの要因を整理してみましょう。要因が明確になれば適切な対処法を選ぶことができます。

ここでは、家業を継ぐ代表的なストレスの要因とその対処法をご紹介します。

悩み1. 家業以外の仕事をやりたい

「家業ではない仕事をやりたい」
「今まで積み重ねてきたキャリアを捨てたくない」

などが家業を継ぎたくない理由の中で最も多いのではないでしょうか?キャリアや夢を諦めて家業を継いだことで後悔する人が多いのも事実です。

家業以外の仕事をやりたい方への対処法は、以下の2つです

  • 親族・従業員・第三者に事業承継する
  • 今までのキャリアを家業で活かす

従業員や第三者への承継について詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。

今までの仕事と異なる業種の家業でも、今までの経験を活かせる場合も少なくありません。

例えば、IT企業での経験を活かし、家業の業務効率化を行なったり、Webマーケティングで顧客を増やしたりするなど、うまく今までのキャリアを家業に活かせる場合もあります。

悩み2. 事業の将来性が不安

「事業に将来性を感じない」ことも、家業を継ぐストレスのひとつです。
特に斜陽産業の場合は将来への不安も大きいですよね。

事業の将来性が不安な場合の対処法は、専門家へ相談することです。

このような場合は、継がせる側も不安を感じている場合がほとんどでしょう。場合によっては廃業した方がいい場合もあります。最適な判断を行うために、一度税理士や公認会計士などの専門家への相談をおすすめします。

悩み3. 経営者として自信がない

「経営者として自信がない」ことも、家業を継ぐストレスのひとつです。

親の病気などで急に家業を継ぐ場合は、経営者としての準備ができていない状態からのスタートになってしまいます。経営未経験の状態で継ぐ場合には、深刻な苦労が伴う場合も多いでしょう。

経営者として自信がない場合の対処法は、経営者である親が元気なうちから準備を始めておくことです。

2016年に中小企業庁が作成した『事業承継ガイドライン』によると、後継者が事業を継ぐための準備期間として5年から10年以上は必要とされています。

どうしても経営者になる準備が間に合わず、不安が大きい場合は従業員や第三者に継いでもらうのもひとつの手です。

悩み4. 人の目や声が気になる

「周りの目や声が気になる」ことも、家業を継ぐストレスのひとつです。

親の事業を継ぐと、親と比べられたり、顧客・取引先・従業員からの信頼を得られるまでに時間がかかる場合も少なくありません。

人の目や声が気になる場合の対処法は、時間をかけて密にコミュニケーションをとることです。できる限り早いタイミングから顧客・取引先・従業員と信頼関係を築くことが大切です。

悩み5. 家族の反対

「パートナーや子どもから反対される」ことも家業を継ぐストレスのひとつです。

家族に反対される場合の対処法は、入念な準備や話し合いを行うことです。

特に引越しを伴う場合は、子どもが学校を卒業する時期などタイミングを考慮してあげましょう。

家業を継がない方法

家業を継ぎたくないけど廃業は避けたい

そのような場合は、自分以外の承継者を探す必要があります。

親族・従業員に継承する方法と第三者に継承する方法をご紹介します。

自分が名目上だけの経営者(代表取締役など)になり、実務は他の従業員に行なってもらう方法もありますが、名目上だけでも取締役としての責任が伴うため、おすすめしません。

親族・従業員に承継する場合

親族や従業員に継承する場合は後継者候補を複数用意し、時間をかけて適性を見極めましょう。後継者の選定や教育を行うには、思っている以上に時間がかかります。経営者が元気で発言権を持っているうちに進めておきましょう。

第三者に承継する場合

親族や従業員に後継者がいない場合は、M&Aによって第三者へ事業譲渡するという方法もあります。

近年では中小企業のM&Aが増えていますが、M&Aの実施方法や相談先がわからない経営者も多いのが現状です。そのような場合は、税理士・公認会計士などの専門家に相談してみましょう。

M&Aについて詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。

おわりに:家業を継ぐ問題には専門家サポートも検討を

今回は、家業を継ぐストレスへの「対処法」と「継がない方法」をご紹介しました。

この記事のポイントをおさらいしましょう。

家業を継ぐことへの悩み対処法
積み重ねてきたキャリアを捨てたくない家業ではない仕事をやりたい親族・従業員・第三者に事業承継する
今までのキャリアを家業で活かす
経営者として自信がない早くから事業や経営について勉強する
人の目や声が気になる顧客、取引先、従業員と密にコミュニケーションをとる
事業の将来性が不安専門家に相談する
家族の反対入念な準備や話し合いを行う
家業を継がない方法
  • 親族・従業員に継承する
  • 第三者へM&Aによる事業譲渡を行う

家業を継ぐか悩んでいて、どうしたらいいか分からない方は税理士・公認会計士などの専門家に相談してみるのもおすすめです。専門家のアドバイスから、道筋が見えてくることもあるでしょう。

札幌大通りにあるアウル税理士法人では、経験豊富な税理士・公認会計士が、M&Aによる事業承継をサポートいたします。

また、事業者の想いや情熱をしっかり受け止めて、税務を超えた部分でも積極的にサポートいたします。家業を継ぐと決めたものの経営者として不安がある方も、今後の事業の行く末が心配な方も、ぜひお気軽にご相談ください。

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おわりに:家業を継ぐ問題には専門家サポートも検討を
Zoom参加も大歓迎!

また、経営者 ・次期経営者・経営幹部の方にはアウル税理士法人が運営する経営塾もおすすめです。同じ境遇、悩み、そして志をもつ者同士が出会い、皆様の経営の不安を少しでも取り除くお手伝いができればと考えております。

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