「公認会計士」とは
「公認会計士」とは、経理や会計の業務を行う会計士のなかでも国家資格を取得した人のことを言います。
この国家資格は医師・弁護士と並び「三大国家資格」の1つに数えられ、経済界最高峰の資格です。持っていれば転職に有利で、独立開業も可能です。
公認会計士の代表的な業務は、企業などの「監査」「税務」「コンサルティング」です。財務書類を調べ、「書類に間違いがないか」「会計が適正に行われているか」などをチェックし、公開されている財務情報の信頼性を保証します。
このように「公共の利益を守る」公認会計士の仕事は、日本経済全体の健全さや透明性の実現、経済のさらなる発展の重要な役割を担っていると言えます。
このあと、公認会計士の主な仕事内容を詳しく紹介します。
【公認会計士の仕事内容は?】
①監査
監査業務は、公認会計士の資格を保有している人しか行ってはいけない、公認会計士の「独占業務」です。監査業務というのは、会社が作った損益計算書や貸借対照表などの資料(財務諸表)を、会社とは別の第三者の立場である公認会計士が、適正かどうかをチェックし意見を述べる業務です。
会社が正しく会計を管理しているかどうかを判断する業務で、財務諸表という成績表によって開示することで、自社は将来性がありますよ、倒産しないですよということを伝える必要があるのです。そして、銀行や投資家は、財務諸表により、お金を出すかどうかの意思決定を行っているのです。嘘の財務諸表が公表されることを「粉飾決算」と言います。
監査には、企業による株価の水増しや粉飾決算などの不正を防ぎ、経済の安定を図る目的があります。
②税務、会計業務
もう一つの独占業務として、「税務業務」があります。公認会計士の資格を持っていれば、税理士登録(税理士会に入会する)を行うだけで税理士の仕事もできるようになります。
税務業務では税務書類の作成や、節税のアドバイスなど、税務に関する相談などを行います。その他にも財務諸表を作成したりなどの経理一般の会計業務も行っています。
このような業務は法人だけではなく、個人事業主の方もクライアントになり得るため、非常に需要は高く、公認会計士にとって大きな収入源の1つとなっています。
③コンサルティング
会社の経営に関するアドバイスや指導を行う業務です。社内のシステム関係や、株式公開(上場)をする上での提案など、さまざまな業務を公認会計士が行うこともあります。これは独立して開業した公認会計士が、税務業務だけに留まらずに力を入れている方も多くいます。
よって、公認会計士は何をする人ですかと問われたら、一般的には、独占業務である監査業務と税務業務ということになります。それ以外にも、独占業務ではないが、専門知識を活かしたコンサルティング業務や事業会社等での、経理・財務・税務・経営管理など様々な仕事をすることが可能です。
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