8月18日
法人名選定プロジェクトは大詰めを迎えていた。
候補は5つに絞られていた。
しかし…この日も決まらない。
振り返れば、法人名選定プロジェクトがスタートしたのは、2020年6月18日のことだ。
2021年1月に設立される税理士法人の公募が始まる―賞金は10万円。
所長の佐藤は、応募しないと公言していた。
締切りの6月末には34もの候補が集まった。
7月5日、佐藤、鈴木、マネージャー4名で今後の方針、法人名を決めるため泊まり込みの合宿をした。
簡単に決まると考えていた。
決めれば決められるが…決定打に欠く、そんな雰囲気につつまれる。
合宿では、3つに候補が絞られも持ち越し。
さらに追加募集を行うことを決定。
そして8月18日を迎える。
追加募集を加え、候補は5つ。
最終的に3つに絞られるも…この日も決まらない。
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その思いは「3つの誓い」として文章化された
その日、事務所に戻った鈴木にその瞬間がおとずれる。
机のひきだしに佐藤が描いたはがき絵を見つけた。
閃いた「これにしよう」
その日の夜、鈴木からメールがあった。
「アウル」はどうですか。
「はじめてお会いしたあとに、佐藤先生からふくろうの絵が描かれたハガキをいただいたことを思い出しました。北海道らしくてお客様に福をもたらすアウル税理士法人はどうでしょうか?」
(原文のまま)
佐藤は職員に新しい候補「アウル」はどうかと諮る。
佐藤がフクロウの置物を集めていたことを知っている職員はこれを歓んで支持。
公募から約2か月、最良の候補として決定。
9月1日、種々の調査後、「アウル税理士法人」として正式決定。
「新たな出逢いに福の神歓ぶ」
佐藤が鈴木に最初に出逢ってから11年が経っていた。
佐藤の描いたはがき絵が「ご縁」をつなぐ福の神となって法人名として結実した。
今日までのご縁が福をもたす。
新たなご縁が未来をひらく。
福の神(OWL=アウル)に見守られながら、
これからもお客様とのご縁をさらに深めていきます
縁尋機妙とは、
「良い縁がさらに良い縁を尋ねて発展していく様は誠に妙なるものがあるということ」
「安岡正篤一日一言」より
アウル税理士法人
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