
アウル税理士法人が主催する、10million倶楽部の第4回セミナーを開催しました。
今回のテーマは、
「資源と仕事の生産性を高め、一人当たり付加価値を増やす」
という、インフレ時代の経営に最も重要な視点です。
本記事では、講座の中から無料で公開できる範囲を特別に抜粋してお伝えします。
これだけでも視点が変わり、明日からの経営判断の質が変わるはずです。
ぜひ参考にしてください。
なぜ付加価値が増えないのか――鍵は資源と仕事の仕方にある
人件費が上がり続ける一方で、
「一生懸命やっているのに利益が増えない」
「忙しくなるばかりで生産性が上がらない」
と悩む経営者は少なくありません。
その理由は、
資源(人・情報・時間等)の使い方と事業の構造が最適化されていないためです。
特にインフレ局面では、
- 同じ働き方では実質的な生産性が下がる
- 人件費の上昇に商品・サービスの価格が追いつかない(値上げができない)
(2030年代の高卒初任給は26万円〜)
こうした構造的問題が利益を奪います。
だからこそ、
資源と仕事の生産性そのものを見直すことが、今後組織が存続するための必要条件なのです。
事業は3層に分かれる | 業務→仕事→作業
生産性を高め、一人当たり付加価値を増やすためには、
まず「事業がどのような構造で成り立っているのか」を理解する必要があります。
10million倶楽部では、事業構造を次の3層で捉えます。
- 業務:会社として行う大きな活動
- 仕事:業務を構成し、顧客価値を生むプロセス
- 作業:仕事を支える、繰り返しの処理や手作業
多くの会社では、この3つをすべて「仕事」として扱ってしまうため、
価値を生まない「作業」に貴重な資源が流れ続けています。
しかし、本当の生産性向上は作業の効率化ではなく、
価値を生む仕事そのものの設計を見直すことから始まります。
つまり経営者が見るべきは、作業レベルの効率化ではなく、事業全体の組み立てをどう最適化するかなのです。
組織の事業はいくつに分かれるか?アウトプットとプロセスで仕分ける
生産性を高めるうえで、
「自社の事業をどう分けるか」は非常に重要な視点です。
事業は次の2軸で分類できます。
①アウトプット(成果物)が違えば別事業
②同じアウトプットでもプロセス(提供手順)が違えば別事業
たとえば飲食店なら、
- 店内飲食
- テイクアウト
は、料理というアウトプットは同じでも、
提供までのプロセス(必要人員・段取り・設備)が大きく異なるため、
別事業として扱うべきです。
この視点で事業を分けてみると、
- 生産性が低い事業
- 時間だけ奪う事業
- 本来伸ばすべき事業
などが明確になり、資源(人・時間・コスト)の最適配分が可能になります。
一人当たり付加価値の向上を見直すきっかけになります。
付加価値30項目ワーク|自社はどのような価値を提供しているのか?
生産性を高めるには、
自社が「どんな価値」を提供しているかを言語化することが必要です。
そこで今回の講座では、
付加価値を30項目に分類した一覧から、
自社が該当する6項目を選ぶワークを行いました。
このワークの目的は、
- 価値提供の思い込みを外す
- 顧客視点で本当に提供できている価値を選ぶ
- 選んだ価値の「定義」を確認し、現実と照合する
といった価値の再確認・再構築にあります。
ここで重要なのは、
同じ事業であっても、人によって選ぶ付加価値項目が変わるということです。
なぜなら、人はそれぞれ自分の価値基準や経験をもとに判断するためです。
経営者・現場・営業などの立場によって、見えている価値がまったく異なることもあります。
だからこそ、個々が選んだ価値をすり合わせながら、
「本当に顧客に届いている価値はどれか」を組織として再定義することが重要になります。
価値が明確になるほど、どの仕事に時間を使い、どの仕事を削るべきかがはっきりします。
これは一人当たり付加価値を高めるための最も重要なプロセスといえます。
解像度を上げると、生産性と付加価値額が見えてくる
事業を分け、価値を言語化することで、
初めて「事業ごとの付加価値額」が見えるようになります。
すると、
- どこに人を投下すべきか
- どこを縮小すべきか
- どの事業が利益を押し下げているか
- AI投資はどこに効くのか
が明確になります。
事業の解像度が高まると、
利益が残る構造そのものを設計できるようになります。
これこそが、
インフレ時代に必要な「経営のアップデート」です。
おわりに|第5回は知識の生産性へ進みます
次回のテーマは、
「知識を価値に変える仕組み=知識生産性」。
インフレ時代を生き抜く会社は、
作業削減の会社ではなく、
知識を蓄積し、価値に変換できる会社です。
10million倶楽部は、
その思考とスキルを体系的に身につけるための場です。
引き続き、学びを深めていきましょう。
第二期の日程は下記です。
2026年
①5/13㈬ ②6/3㈬ ③7/8㈬ ④8/5㈬ ⑤9/2㈬
⑥10/7㈬ ⑦11/15㈬ ⑧12/2㈬ ⑨2/3㈬ ⑩3/3㈬
アウル税理士法人
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