遺産相続の想定事例
2015年（平成27年）に相続税の改正が行われます。
その内容で重要なポイントは「基礎控除額（相続税の申告、課税の最低ライン）」の引き下げです。
これにより、相続税の申告対象者が増え、納税額も増えます。
■ 基礎控除額（相続税の申告、課税の最低ライン）
2014年（平成26年）12月31日まで：5,000万円＋1,000万円×法定相続人の数
2015年（平成27年）1月1日まで：3,000万円＋600万円×法定相続人の数
- パターンB 事例条件
-
前提条件：1次相続
- ①家族構成
-
- 亡くなった人：父親
- 法定相続人の数：３名（母親、長女、次女/子は全て成人）
- ②父の正味財産（基礎控除前）
- 2億円
前提条件：2次相続
- ①家族構成
-
- 亡くなった人：母親
- 法定相続人の数：2名（長女、次女/子は全て成人）
- ②母の固有財産（基礎控除前）
- 3,000万円
- ③その他
-
- 父が亡くなってから12年後に死亡
- 父から引き継いだ財産には全く手をつけていない
ケース1
一次相続（父死亡）3名の納税合計 最大で1,350万円
- 母
父の財産の50%引き継ぎ - 長女
父の財産の25%引き継ぎ - 次女
父の財産の25%引き継ぎ
二次相続（母死亡）2名の納税合計 最大で1,360万円
- 長女
母の財産の50%引き継ぎ - 次女
母の財産の50%引き継ぎ
→
一次＋二次
納税額合計
最大で2,710万円
ケース2
一次相続（父死亡）3名の納税合計 最大で540万円
- 母
父の財産の80%引き継ぎ - 長女
父の財産の10%引き継ぎ - 次女
父の財産の10%引き継ぎ
二次相続（母死亡）2名の納税合計 最大で3,040万円
- 長女
母の財産の50%引き継ぎ - 次女
母の財産の50%引き継ぎ
→
一次＋二次
納税額合計
最大で3,580万円
ケース3
一次相続（父死亡）3名の納税合計 最大で540万円
- 母
父の財産の100%引き継ぎ - 長女
父の財産の0%引き継ぎ - 次女
父の財産の0%引き継ぎ
二次相続（母死亡）2名の納税合計 最大で4,240万円
- 長女
母の財産の50%引き継ぎ - 次女
母の財産の50%引き継ぎ
→
一次＋二次
納税額合計
最大で4,780万円
まずは一度、ご相談ください。様々な課題解決のご提案をさせていただきます！
The following two tabs change content below.
佐藤等公認会計士事務所
最新記事 by 佐藤等公認会計士事務所 (全て見る)
- 緊急事態宣言 発令に伴う佐藤等公認会計士事務所の対応延長のご案内 - 2020年5月7日
- 緊急事態宣言 発令に伴う佐藤等公認会計士事務所の対応のご案内 - 2020年4月17日
- 新型コロナによる個別の申告期限・納税期限延長まとめ（法人税、所得税、贈与税、相続税）【札幌大通駅直結の税理士事務所】 - 2020年4月17日
