確定申告がめんどくさい!面倒に感じる理由と楽に行うための方法・コツ

この時期になると避けては通れないのが、確定申告。

しっかり申告できれば「節税効果」がありメリットも多い確定申告ですが、なによりめんどうですよね。

大量の領収書や重なる計算ミスなど、修正や手続きの手間を感じている方はたくさんいらっしゃいます。

そこでこの記事では、確定申告のめんどくささを解消し、楽におこなうためのコツを現役税理士が解説します。

ここで確実なのは、税理士に依頼すれば、ほとんどの「確定申告のめんどくささ」は解消されます。税理士は税のプロフェッショナルですので、できる限りの節税対策を提案してくれるでしょう。

ただし、「自己申告を希望する」という方も多いかと思います。そこで、自分で申告する際にもスムーズに準備を進め、節税対策もできるような方法をご紹介します。

ぜひ参考にしてみてください。

【あるある】確定申告がめんどくさいと感じる理由

【あるある】確定申告がめんどくさいと感じる理由

確定申告がめんどくさいと思う瞬間って確かにあると思います。

ここでは、確定申告がめんどくさいと感じるケースを紹介し、その理由を解説していきます。

専門用語が多すぎて難しく感じるから

確定申告をめんどくさいと感じる理由の一つに、専門用語があります。例えば「勘定項目」「発生主義会計」といった馴染みのない単語がでてきて、ひとつひとつ確認するのに時間がかかってしまいます。

「配偶者控除」と「配偶者特別控除」など似たような言葉が出てくると、混乱してしまいますよね。

いざ国税庁のホームページを見ても漢字ばかりで、内容が一度でスッと入ってこない感覚があると思います。

私たち税理士は普段から確定申告に関わっているのでサクサク進められるのですが、個人事業主やフリーランス、副業等で確定申告が必要になった会社員の方からすれば、難しい専門用語で心が折れてしまうのです。

領収書が多すぎて入力が手間だから

確定申告では、帳簿をつけなくてはいけません。帳簿は収入についてはそれほど苦労しなくても上手くいくことが多いですが、支出の方は何かとめんどうです。

特に経費計算については、経費として計上して良いのか判断に困るケースが多々あります。

落とせるのか落とせないのかわからないから取り敢えず残しておく…。

これを繰り返していると、気づいたら領収書の束になっていた…。

しかも捨ててしまった領収書に限って、後から経費計上できることに気づく…。

なんてことが毎年起こるので、特にめんどくさがりの人にとって、経費入力が苦手に思えてしまうのも無理もないのです。

間違いが見つかって修正が必要になるから

確定申告書を提出した後で、間違いが見つかったときは、申告のやり直し(修正申告)が推奨されています。特に税額を少なく申告してしまった場合は、正しい税額に修正して申告し直さなくてはなりません。

1年の中で多くの取引があった事業者はそれだけ多くの記帳を行わなければいけないので、ミスの可能性も高まります。

修正申告をおこなう時、またミスがあったらどうしようとドキドキしてしまうのは、あるあるかもしれませんね。

確定申告をきちんと行わなかった時のリスク

めんどくさいからと言って確定申告を行わなかったり、適当にやってしまうとどうなるのでしょうか。

実は、深刻な不利益を生じてしまいます。ここでは、確定申告を行わなかったり、適当に行なった時のリスクについて詳しく解説します。

納税証明書が発行されず、社会的信用が低下する

確定申告と納税をおこなうと、税務署や市区町村から「納税証明書」が発行されます。この書類はあらゆる場面で必要になります。

納税証明書が必要な場面
  • 金融機関の融資
  • クレジットカードの申し込み
  • 住宅ローンの審査
  • 車検の申込

確定申告をしないと納税証明書を発行できないので、「ローンが通らない」「クレカが作れない」といったケースが起きることになります。

ビジネスを拡大させたい事業者にとって融資を受けられないことは痛手となることは間違いないですし、社会的信用の低下にもつながってしまいます。

多くの税金を払うことになる

働いて収入を得ているのに確定申告をしないでいると、それが税務署に知られてしまいます。最初は電話や封書で問い合わせがあります。

税務署に連絡しないでいると税務署員が自宅にやってきます。収入などがわかる書類の提出が求められ、何もしないでいると概算の収入が算出されてしまいます。

そこから基礎控除が行われ、所得が見積もられた後に、所得税が確定してしまいます。

この場合、正確に確定申告するよりも多くの所得税を払うケースがほとんどです。

仮に、期限内に正確に確定申告できた場合、節税効果を高められるだけでなく、65万円の青色申告特別控除が受けられるようになります。

確定申告をするとしないとでは、手元に残るお金も全然違います。節税の面でも雲泥の差になることは間違いありません。

税務調査や追加徴税

確定申告で気をつけておきたいのが、収入の過少申告や過剰な経費計上です。所得を減らすために収入を過少に申告したり、なんでも経費計上してしまいがちですが、これが認められないと税務調査が入ってしまいます。

税務調査が入ると過少申告は正され、必要分の経費しか認められなくなってしまいます。

加算税といって通常の納税額よりも多くなってしまいますし、納税が遅れたことによる延滞税も発生してしまいます。税務調査が入ると、本来よりも多くの税金を納めることになります。

仮に、その時点で税務調査を逃れたとしても、適当な確定申告はいつかは目をつけられてしまいますし、後に税務調査が入った場合、過去に遡って追徴課税されることもあるのです。

難しい確定申告をスムーズに行う方法4選

めんどうな確定申告ですが、しっかり計算して申告しなければならないのも確かです。

ここでは、そんな確定申告をスムーズに行う方法を4つご紹介します。

①税理士に依頼する

確定申告はご自身でもできますが、初めて行う人や会計の知識が乏しい人にとっては不安なものです。また、確定申告の手続きが煩雑でめんどくさいと感じている人も少なくありません。

そんな方でも難なく確定申告するための方法として、税理士に依頼するという方法があります。

税務の専門家である税理士には、主に確定申告や記帳入力の代行などを依頼することができます。 

税理士との契約は、確定申告のみを行なってもらう単発契約もあれば、毎月の税理士報酬を支払う代わりに、様々な業務代行やアドバイスを受けられる顧問契約という契約方法があります。

例えば、顧問契約で記帳入力まで行うようにしてもらうと、税理士にレシートを送る(毎月の入出金明細がわかるもの)だけで確定申告まで行なってくれます。

また、適切な節税対策のアドバイスを受けられるのも大きなメリットでしょう。

確定申告をご自身で行うよりも相談費用、依頼料等がかかりますが、様々な節税をしてくれるので、結果として節税できた分を税理士報酬に回すことができます。

節税対策として顧問税理士をつけている経営者や個人事業主が多いのは、このためです。 

②確定申告書まで作成できる会計ソフトを活用する

会計ソフトとは、収支などのお金の動きを全て管理し、それを集計して決算書作りなども行えるシステムのことです。

会計ソフトは会計知識に詳しくない方でも仕訳や記帳入力ができるようになっていて、初心者でも扱いやすいのが特徴です。

クレジットカード、電子マネー、銀行口座の取引履歴、POS、クラウド請求管理サービス、経費精算アプリといった様々な外部データを取り込み、自動計上してくれるのです。

FAQやカスタマーサポートなどのサポート体制が充実しているソフトも多く、個人事業主の方でも無理なく確定申告書を作成することができます。

③経費の入力をこまめに効率よく行う

会計データは「毎日入力」が原則です。

しかし、皆さん忙しくて、実際に毎日入力するというのは難しいですよね。

気づいた時にコツコツ入力できてればいいですが、3ヶ月分、半年分、1年分まとめて入力、ということもあると思います。

このようにまとめて入力する場合は、いきなり入力するのではなく、まずは領収書をまとめて分類してから入力するのがおすすめです。

他の資料と混ざらないように綺麗な机の上に領収書を全て並べます。

領収書は、月ごと→科目ごと→店ごとの順で分別します。

この分別があるおかげで、1行入力したら同じ科目(摘要)ごとにコピペして、日にちと金額を変えるだけで入力を進めることができます。

毎回、貸方借方の勘定科目を変える必要がないので、サクサク進めることができ、ストレスも感じづらいはずです。

④不明点は税務署や税理士に聞く

ネットで調べてもよくわからないことは、税務署や税理士に直接聞いてみましょう。

確定申告の時期になると、税務署では申告書作成サポートの会場が設けられます。電話で問い合わせることができ、とてもわかりやすく教えてくれます。

ただし、税務署は一般的なことを教えてもらうにはすごく丁寧に教えてくれるのですが、細かい節税テクニックについてはあまり教えてもらえません。

節税対策をもっと知りたいという方や、個人によりそった細かいアドバイスを受けたいという方は、税理士に相談するのが良いかもしれません。

税理士に相談するのは、ちょっとハードルが高いと感じてしまうこともありますが、無料相談などを活用すれば、気軽にアドバイスを受けることもできます。

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まとめ

この記事では、確定申告のめんどくささを解消し、楽におこなうための方法・コツをご紹介しました。

確定申告は、毎年避けては通れないもの。

毎年申告しなければならないからこそ、早めに対策し、効率的に終わらせたいものです。

わからない点や節税対策したいところは専門家に相談し、悩みはなるべく早くに解決しましょう。

そして、記事内でご紹介した「確定申告をスムーズに行う方法・コツ」を取り入れ、確定申告を早く正確に進めていきましょう。

確定申告や税務に関しては専門家からアドバイスを受けよう

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