貸借対照表に役立つ固定資産についての勘定科目まとめ一覧

貸借対照表は、「資産」「負債」「純資産」をひと目で把握し、決算時の会社の健康状態を表すものです。

会社のプラスの財産となる資産には大きく「流動資産」「固定資産」「繰延資産」の3種類ありますが、ここでは「固定資産」についての勘定科目の用語についてまとめてみました。

 

有形固定資産

建物

店舗、事務所、工場、倉庫など、事業の用に供するために所有する建物

建物付属設備

建物と一体となって機能を発揮する付属設備 暖房や照明等のこと

構築物

事業用の橋や岸壁、さん橋、貯水池、坑道、煙突など土地に定着する土木設備又は工作物のこと

機械及び装置

事業用の機械及び装置並びにホイスト、コンベヤー、起重機等の搬送設備その他の附属設備のこと

車両運搬具

事業用の鉄道車両、自動車その他の陸上運搬具などのこと

器具及び備品

耐用年数が1年以上の事業用の測定工具や検査工具、冶具、型、家具、事務機器、看板、金庫などのこと

減価償却累計額

毎期実施した減価償却費の合計額

土地

事業の用に供するために所有する敷地 工場や事務所・社宅・運動場・農園等を含む

建物仮勘定

有形固定資産で事業の用に供するものを建設した場合における支出及び当該建設の目的のために充当した材料

 

 

無形固定資産

電話加入権

電話加入契約に基づき支払った電話施設の分担金 施設設置負担金・工事費用を含む

特許権

製品や製造方法を一定期間、独占的・排他的に使用でる法律上の権利

借地権

土地の所有者が他人に土地を使用させる行為(借地権の設定)をした場合の対価として支払われた金額

のれん(営業権)

被取得企業又は取得した事業の取得原価が取得した資産や負債に配分された純額を超過する額

水道施設利用権

水道事業者に対して水道施設を設けるための費用を負担し、その施設を利用して水の供給を受ける権利

ソフトウェア

ソフトウェアを製作・購入した場合の原価の額

 

 

投資その他資産

投資有価証券

売買目的有価証券及び一年内に満期の到来する社債その他の債券以外の有価証券

関連会社株式

取引等の関係を通じて重要な影響を与えることが出来る当該会社の株式

出資金

有限会社・合名会社・合資会社・協同組合等に出資した金額

長期貸付金

金銭等を貸し付けた場合に生ずる債権

貸倒引当金

売上債権(受取手形、売掛金)・金銭債権等の回収不能による損失に備える為の引当金

ゴルフ会員権

ゴルフ場を便利に利用するための会員権 原則、交際目的で法人会員として入会した場合

敷金

賃貸借契約に基づき支出した金銭

保証金

営業上の差入保証金、建物を賃借する際等に支払う保証金

保険積立金

法人契約で加入した保険の支払保険料のうち、満期返戻金に相当する部分

長期前払費用

前払費用のうち、貸借対照表日の翌日から起算して1年を超える期間を経て費用となるもの

破産更生債権

破産債権、再生債権、更生債権その他これらに準ずる債権で1年内に回収されないことが明らかなもの

貸倒引当金

売上債権(受取手形、売掛金)・金銭債権等の回収不能による損失に備える為の引当金

繰延税金資産

税効果会計を適用した場合に認識される将来減算一時差異に、法定実行税率を乗じて得た金額

 

以上、貸借対照表で使われる固定資産の勘定科目についてのまとめでした。

 

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佐藤等公認会計士事務所

この記事は2021年1月4日以前に執筆されたものです。 佐藤等公認会計士事務所は令和3年1月4日をもって鈴木康弘税理士事務所と経営統合し、アウル税理士法人となりました。
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