「顧客という資産」の作り方(顧客づくり)の話 第1回

「顧客づくり」とは、顧客数を増やすことではありません。顧客価値を創造することです。その結果として顧客が増えるということです。

企業が売っていると考えているものを顧客が買っていることは稀である。(中略)顧客は満足を買っている。しかし誰も、顧客満足そのものを生産したり供給したりはできない。満足を得るための手段をつくって引き渡せるにすぎない。
『創造する経営者』

「顧客価値」は、「顧客満足」という言葉で親しまれています。上記の言葉を「顧客価値」に置き換えると「顧客価値そのものを生産したり供給したりはできない」ということになります。

私たちが買ってもらっているものは何か。

この問いに対して多くの事業者は、自分が作っているモノや提供しているサービス(コト)を挙げます。

しかし、これは顧客が価値を見い出す、手段に過ぎないというのです。

「売手」と「買手」の間には、意識のギャップがあるということです。この一言は、事業を行う者は、すべて意識をしなければなりません。簡単に答えが出るものではありません。難問です。

それゆえドラッカー教授は、次の問いを発します。

「われわれの顧客は誰か」
「顧客にとっての価値は何か」

私たちが「顧客づくり」と呼ぶ、「顧客という資産」の作り方の第一一歩は、顧客が価値と思っている正体を見極めることです。

 

【参考】

『実践するドラッカー[事業編]』第2章

『ドラッカーを読んだら会社が変わった』物語7

 

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>われわれの事業は何か

 

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