課税遺産総額(かぜい・いさんそうがく)とは、「この額をもとに相続税を計算します」の額です。
課税遺産総額 = (プラスの財産 -マイナスの財産)-基礎控除額 -その他控除
ひとつ誤解しがちなのが、マイナスの財産についてです。
マイナスの財産とは、債務や被相続人の代わりに払っていた費用(葬儀費用など)のことをいいます。本来は亡くなった方が払うべきものなので、その分を「債務控除」として引くことで、結果として課税遺産総額を減らしています。
しかし、この課税遺産総額と実際に受け継ぐ財産の額は違います。
課税遺産総額はあくまでも「税金を計算するための額」だからです。
実際はプラスの財産とマイナスの財産のどちらも受け継ぐため、たとえマイナスの財産のおかげで税金が減ったとしても、それ以上に費用がかかっている可能性があります。
※プラスの財産とマイナスの財産についてはコチラの記事にて解説しています。
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佐藤等公認会計士事務所
この記事は2021年1月4日以前に執筆されたものです。
佐藤等公認会計士事務所は令和3年1月4日をもって鈴木康弘税理士事務所と経営統合し、アウル税理士法人となりました。
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