「醜い会社」と「美しい会社」の違いは、組織の存在意義の捉え方にある【失敗しない経営者思考】

「醜い会社」と「美しい会社」の違いは、組織の存在意義の捉え方にある【失敗しない経営者思考】

こんにちは。アウル税理士法人の代表社員税理士・佐藤 等(さとう ひとし)です。

みなさんは、会社(組織)とは一体、社会にとってどんな存在だと思いますか?

マネジメントの父として世界的に知られるピーター・ドラッカーによれば、会社(組織)とは、私たちが幸せを手にするために発明された手段、つまり道具であるといいます。

私たちがしばしば耳にする言葉に「会社に使われている」とか、ひどいものになると「社畜」などというおぞましい言葉があります。

それは世の中に、「醜い会社」がある証拠なのではないでしょうか。

私は、挫折と苦悩を味わい、そこから見事に這い上がって素晴らしい会社に成長させた経営者を数多く知っています。

彼らの姿に一貫しているのは、組織という道具を世のため人のために使おうと真摯にマネジメントを学び、身につけようとする姿です。それが結果的に、「美しい会社」たらしめているのだと思います。

会社は社会に貢献する道具である

会社は社会に貢献する道具である

会社(組織)も道具である以上、目的がなければなりません。

しかし、組織の目的は何かと問われても、即答できない人が多いのも事実です。

以下に、組織の目的を確認しておきましょう。事業のマネジメントに悩んでいる方も、ぜひチェックしてみてください。

  • 組織は社会において特定のミッション(使命)を果たす
  • 組織はそこで働く一人ひとりの強みを生かし、成長の機会を提供する
  • 組織は新しい社会課題を解決する

組織の最大の目的は、社会に成果をもたらすことです。

ここでいう成果とは、顧客に何らかのプラスをもたらすことを意味します。

注意しなければならなのは、成果と業績を混同すること。

業績は、売上や利益のこと。つまり組織側の事情です。

成果は、顧客にとってのプラスのこと。つまりお客様にとっての価値(満足の)創造です。

実際、売上第一の姿勢で法令違反を繰り返す「醜い会社」の例に事欠くことはありません。それはまさしく、組織という道具を誤用した結果です。

組織は存在することが目的ではない。種の永続が成功ではない。(中略)組織は社会の機関である。外の環境に対する貢献が目的である

『経営者の条件』p. 34

経営者は常に会社の使命(存在意義)を語り続けなければならない

経営者は常に会社の使命(存在意義)を語り続けなければならない

ミッションや成果に人の意識を向けることは、とても大切です。もちろん、売上や利益は重要ですが、それは決して、「儲けてお金持ちになるため」にあるのではありません。

ドラッカーにいわせれば、利益とは社会貢献を実現・継続するために必要な条件なのです。

それゆえ経営者は、自分たちの会社が一体何のために存在するのかというミッション(使命)を語り、従業員一人ひとりは、それを真剣に理解しなければなりません。

もしこれを怠り、売上や利益の話ばかりをしていると、クレーム・不正・減益・スタッフの大量辞職など、さまざまな弊害や障害にぶつかることになります。

おわりに

今回の内容が、少しでも経営者のみなさんの参考に立てれば幸いです。

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