営業や経理をはじめ、税務上の手続きも全て自分自身で行う必要があるフリーランス。当然、節税対策についても、自身で知識を身に付けて行わなければいけません。
フリーランスにおすすめの3つの節税対策をまとめました。
経費は漏れなく落とすべし
収入から経費と控除を引いた所得に税率をかけたものが、所得税です。
すなわち、もっとも簡単な節税対策が「経費を漏れなく落とす」ことと言えます。
ただし、当然ながらあらゆる出費を経費にできる訳ではありません。漏れがちでありながら経費になる支出をチェックしていきましょう。
・接待交際費
仕事相手と行う食事や飲み会は、接待交際費として計上することができます。また、仕事相手へのご祝儀やお香典も同様です。
飲食代の場合は、誰と何のために行った飲食なのかを領収書に書き込んでおきましょう。ご祝儀やお香典の場合は、領収書の代わりに案内状や挨拶状に日付や金額を控えるようにしてください。
どちらも常識の範囲内の金額であること、また仕事上の相手であることが大切です。
・家事按分できるもの
自宅を事務所と兼用している場合は、家賃や水道光熱費、通信費などを按分して経費に計上することができます。この場合、プライベートで使用している割合と仕事で使用している割合の根拠を明確にして計算することが重要です。
控除を有効活用しよう
経費に続いて手軽な節税方法は、控除を有効活用することです。活用しやすい控除を、以下にまとめました。
利用できるのにしていない控除があれば、節税のチャンスです。
・医療費控除(本人および同居家族が対象)
・専従者控除(青色申告の場合のみ)
・社会保険料控除
・生命保険料控除、地震保険料控除
・雑損控除(災害や盗難などで損失を受けた場合)
・住宅ローン控除
・小規模企業共済等掛金控除
・寄附金控除
・経営セーフティ共済やiDeCoなど
手間以上の大きなリターン!青色申告控除
最後に、青色申告控除についてお伝えします。
フリーランスが行う確定申告には、白色申告と青色申告があります。
青色申告は、複式簿記で帳簿をつけ、申告の際には貸借対照表と損益計算書を添付する必要があります。経理に馴染みがない方にとってはやや高いハードルと言えるでしょう。
しかし、青色申告を行うことで、最大65万円の控除を受けることができるのです。
加えて、赤字を3年間繰り越すこともできるほか、貸倒引当金や少額減価償却試算といったメリットも見逃せません。
青色申告は、かけた手間以上にリターンがある節税方法なのです。
複式簿記をつける手間をかけられない場合は、専門家へ依頼することもできます。
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