【経営者勉強会】「読書が苦手な人」におすすめ。“ツール”としてドラッカーを実践的に使ってほしいですね。【千里堂メガネ】

INTERVIEW
ーこの方にインタビューしましたー

ふるかわ・しんすけ
古川 晋祐

1980年網走生まれ。千里堂(株)の取締役 眼鏡部マネージャー。『実践するドラッカー[事業編]』を常に持ち歩き、実践を続けている。顧客は何を求めているのかを追求した結果、「裸眼を目指すメガネ」にたどり着く。

経営塾に参加する前からドラッカーを読んでいたと聞きました。

当社の代表が受講していたセミナーがきっかけで、ピーター・ドラッカーのことを知りました。セミナー参加にあたって、さっそく『実践するドラッカー』を購入したんです。それがドラッカーとの最初の出合いでしたね。

実際にドラッカーに触れてみてどう感じましたか?

ドラッカーを知らないのは本当にもったいないことだな」と素直に思っています。ドラッカーの教えを一言で表すなら、ビジネスに役立つ強力なツール。読んでいるときに“ビビッ”ときた項目を実践すれば、すぐに効果がでてくるんです。しかも、いつ読んでも新しい発見がある。その時々によって、置かれている状況や、悩んでいることは違いますから、読むたびに実践内容が更新されていくんです。

だから僕は、いつもドラッカーの本を持ち歩いて、時間さえあればページを開いていますよ。たとえば朝なんかにね。読むのは10~15分くらいでもいいんです。ザッと読んでみて、「あ、これいいな。やってみよう」と思ったら、すぐにやってみる。そして成果が出たら、周りの人やスタッフに共有してどんどん広めています。

――実際にドラッカーに触れてみてどう感じましたか?

僕が肌身離さず持ち歩いている『実践するドラッカー[事業編]』の「まず、廃棄せよ」というページには、購入してからずっと、栞が挟まっています(笑) 

読書が苦手な方におすすめのドラッカーの読み方はありますか?

「ドラッカーの本を買ったけど、最初の数ページで挫折した」っていう人も多いですよね。実際、僕もそうなんですよ。本が嫌いってわけじゃないんですけど、ドラッカーみたいに、体系的に書かれた本というのが、どうも苦手なんです。ほとんど頭に入ってこない(笑) 

スラスラと読みすすめられる人には関係のない話かもしれませんが、読書が苦手な方は、まずは「目次をみる」ってことから始めるといいんじゃないでしょうか。無理して全部を読み通そうとするのではなく、自分に合うところを見つけて実践したほうが身に入ると思います。

――読書が苦手な方におすすめのドラッカーの読み方はありますか?

いうなればドラッカーの本は、経営やビジネスに役立つ道具箱のようなものです。現在の状況や悩みを解消するツールを選んで使ってみるという感覚で、ぜひ拾い読み・ナナメ読みをしてほしいなと思います。

僕も昔は「ドラッカーをゼロから100まで勉強しないと意味がないのではないか」と考えていたこともあるのですが、ドラッカーの教えは一つひとつが強力なので、個別具体的に実践しても十分に効果があるのだと気が付きました。

もちろん、僕のようなドラッカーの読み方が正しいなんて言うつもりはありません。だけど、僕のようにもう少し気楽にドラッカーに向き合う人がもっと増えてもいいのでは、とも思っています。それは、一人でも多くの人に、ドラッカーの魅力を知って実践してほしいからです。まずやってみて、くじけてもいい。自分に合っている実践を素直にやればいいと思います。実際、僕はそうやってドラッカーを実践して、チームづくりに活かすことができましたから。

チームづくりをする上でどんなお悩みがあったのですか?

リーダーとスタッフのモチベーションの差、スタッフの自主性、スタッフ間の対立など……人のマネジメントという点で、様々な悩みを抱えていました。

僕は常にお客様のことを考えてチームづくりをしているので、よりよいサービスのためにやり方・考え方を常に更新しています。だから必然的に、これまでとは違う指示の出し方になることもあるわけですね。しかし一部のスタッフからすれば、「この前と言っていたことが違う」「なぜ何度も変える必要があるのか」と不満の材料となってしまう可能性もあるんです。リーダーとスタッフの視座が合わないと、こういった摩擦が生まれてしまいます。

――チームづくりをする上でどんなお悩みがあったのですか?

またスタッフ間の対立や軋轢も悩みの種でした。「あの道具はどうして置きっぱなしになっているの」「誰が指示したの」とか、本当にささいなことなのですが、それが原因で雰囲気が険悪になってしまうことがしばしばありました。

「店をよくしたいという想いはみんなあるはずなのに、どうして頻繁にイザコザが起きるのか」ーー当時はそんな疑問でいっぱいでした。そしてドラッカーに出合い、コツコツと実践をしていく中で、良いチームづくりができるようになっていきましたね。

具体的にどんなふうにドラッカーを実践していったのですか?

ドラッカーはよく「強み弱みを知れ」といいます。本人のできること・できないことを明確にして仕事に集中させ、成果を出しやすくしてあげることが、チームのマネージャーたる自分の役目だったのです。

だから僕は、相手の弱みばかりに目を向けて「なんで出来ないんだ」という指摘をやめました。そしてスタッフの強みと向き合うようになると「自分よりも優れた人たちがこんなにもたくさんいて、日々支えられているんだな」ということに気が付き、感謝の心が自然と芽生えていきました。

いつしかチームの雰囲気も変わっていました。スタッフ同士が、互いのいいところに目を向ける組織文化が根付いていったのです。

経営塾に入ったきっかけはなんですか?

当社の代表が経営塾を卒業したので、僕もやってみようと思い、入塾しました。何より、ドラッカー研究家の佐藤 等先生から直接ドラッカーの解説を聞けるのは非常にありがたいです。そこで出合った「言葉は道具である」という佐藤先生の言葉が非常に衝撃でした。以来、ドラッカーの実践にもこれまで以上に力が入るようになりました。僕の「ドラッカーはツール(道具)である」という発想は、佐藤先生の言葉に影響を受けているのかもしれません。

経営塾では、数々のドラッカー実践例が紹介されます。ドラッカーの本を読んでもわからなかったことが鮮明になり、「自分もやってみよう」という気持ちになりますね。

最近の大きな実践の成果は、千里堂メガネの琴似店を出したことですね。ここは、ドラッカーのマネジメント論を体現したような店舗なんですよ。近年激化するメガネの叩き売り状態のなかで、千里堂としてどのように顧客価値を創出できるのか。それについて考えていくと、「みんな本当はメガネをかけたくないのでは」という発想に至りました。いまでは「裸眼を目指すメガネ」というテーマのもと、お客様の目の健康を支えるというミッションを果たすために日々邁進しています。

――経営塾に入ったきっかけはなんですか?

札幌市西区にある千里堂メガネ琴似店

どんな人に経営塾をおすすめしたいですか?

実は読書が苦手な方にこそオススメです! 読書が苦手という理由だけでドラッカーから遠ざかるのは、本当にもったいないことだと思います。

とにかくドラッカーの教えは、実際に使うことで効果を発揮する素晴らしいツールなんです。ドラッカーの良さは、実践してはじめて「すごい!」って体験ができるんだと思います。だから成果を出すたびに、僕はいつも純粋な気持ちでドラッカーを人に広めたくなるんです。

――どんな人に経営塾をおすすめしたいですか?

経営者や役員の方はもちろん、サラリーマンや学生だって参加してもいいと思いますよ。あるとき中学生の甥っ子が、僕の自宅にあるドラッカーの本に興味を持ったんです。『経営者の条件』でした。「ドラッカーは本当に面白いから、ぜひ読んでみてよ」ってすすめてみたんですが、「僕は経営者じゃないからいいや」って断られたんです。

でもね、ドラッカーの考える“経営”って言葉は、もっと広いものなんですよ。なぜなら僕たちは一人ひとりが、自分の人生を経営しているからです。だから主婦の方がドラッカーを読んだって、まったくおかしいことじゃない。日々の生活から仕事の現場にいたるまで、ドラッカーのものの見方・考え方は、きっと役に立つと思いますよ。

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