お客様のための事業ってどうやって決めるの?【ドラッカー『原理のマネジメント入門の入門』より】 対談:佐藤等(アウル税理士法人)、三木智弘(株式会社三木スポーツ・学生起業家)

こんにちは。

Youtubeにナレプラチャンネルというチャンネルがあることはご存知でしょうか?

ナレプラチャンネルとは、アウル税理士法人の代表税理士である佐藤等が出演する、『誰もが成果をあげながら生き生きと働くことができる世の中を実現するため』を目的とした、ドラッカー教授の「マネジメント」について理解を深めるコンテンツです。

今回取り上げるのは株式会社三木スポーツの代表取締役やサフィルヴァ北海道の経営などを行う学生起業家三木智弘さんとの対談動画です。

この動画を視聴して印象に残った点を3点まとめました。

 

【#2 事業の定義】佐藤等が伝える『原理のマネジメント入門の入門』対談:学生起業家 三木智弘

概要

①「事業とは、市場において知識という資源を経済価値に転換するプロセスである。」

ここでは「知識=組織がもっている(集められる)強み」、「経済価値=組織が生み出す価値、お客様の満足」とお話をしています。つまり、例えば「アスリートの経験値をお客さんの満足へ変えるためのプロセス」が事業となります。

この経済価値を忘れてプロセスをつくってしまうと、お客様からの満足が得られないという意味でお金になりません。そのため、経済価値を先に考え、それに基づいてプロセスをつくることが重要なのです。

 

②提供しているコンテンツは変わらずとも、プロセスの作り方でお客様にとっての価値が変わる

例えば、テレビの台本やセットの雰囲気を基にしてつくったものより、Youtubeの気楽さ、親しみやすさといったYoutubeらしさがある方が、時によって視聴者は見やすいことがあります。

そうした、お客様がどんなものに価値を持ってくれるかを考えることを徹底すると、プロセスが定まり、成功の確率が上がってくるのです。

 

③お客様に喜んで貰うことで、一周してアスリートの課題も解決する

三木さんの経験談として、アスリートの方を自社のお客様のように捉えてしまうといったことがありました。ここについて、アスリートの課題とその先の顧客の課題は違い、アスリートと目線を同じにしつつ顧客を見ることが大事な観点だと語っています。

アスリートの方々にとっても、お客さんに喜んで貰うことで一周して自分の課題は解決することをあらかじめ知ってもらえると、事業の成功の確率はあがっていくのです。

またこうした事業についてのしくみを知っていくことで、外部の協力が必要な部分や社員のみで賄うのは難しい部分が分かってきます。

 

感想

「事業」と聞くと「この仕事で僕は食っていくんだ!」というような重くどっしりとしたイメージでした。それに対して今回の「事業はフルーツのようであり、腐ったら取り換える」といった例えは、真逆であるにもかかわらず不思議と頭に浮かびやすく、印象に残っています。途中で引用された、「事業とは、市場において知識という資源を経済価値に転換するプロセスである。」というドラッカーの言葉においても、事業はあくまでプロセスであるといったように、私の想定していたほど重さがないように感じられました。

とは言ってもけして気軽に行えるものというわけではなく、「経済価値を忘れてプロセスをつくるとお金にならないので、経済価値を先に考える」というところが肝心な部分なのだと思います。それと同時に非常に難しいことだと思いました。誰か成功している人を参考にして真似ることも、今回の話に当てはめるとプロセスしか考えておらず、経済価値が生まれないことになると思ったからです。ひとえに真似るとしても、どうしてその人を真似るのか、真似た先に何をみるのかといったことを考えることが必要なのだと思いました。

 

おわりに

ここまでお読みいただきありがとうございます。

私たちアウル税理士法人では、こうした動画のほかにも「経営塾21Next」などの場を通して、このような学びを経営者の方にお伝えしています。

ご興味を持った方はぜひ動画とあわせて下記のリンクもご覧になってみてください。

 

動画のURL

【#2 事業の定義】佐藤等が伝える『原理のマネジメント入門の入門』対談:学生起業家 三木智弘

https://www.youtube.com/watch?v=WCAzLOaGvpM

経営塾21Next(現在第9期生の募集は終了しております)

https://kaikei.management/?p=1883

<現役生インタビュー>

「実践するドラッカーセミナー」でドラッカーを学び、札幌に出店する道東のメガネチェーン店。

http://hki-plaza.com/?p=1274

VRという新しい価値をデザインし世に出す、そのベースがドラッカーマネジメント。

http://d-lab.management/?p=6536

関連ページ:「仕組み資産」の作り方(仕組みづくり)の話 第1回

https://kaikei.management/?p=2029

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